これからDTMを始める方に【ヘッドホン選び】
今回はヘッドホンについて説明させていただきます。
【モニターヘッドホンって?】
サウンドのチェックをしたり、各楽器のバランスを調整したりするときに使うヘッドホンです。チェック目的で使うため、余計なサウンド調整がされていないのが特徴。
レコーディングやライブ、DJで確認に使うもの、ミックス、マスタリングで使うものといろいろな種類があります。
【モニターヘッドホンには最初一番お金を掛けて欲しい】
それはなぜかと言うと、ここで今後の成長に関わるからです。
安いモニターヘッドホンと高いモニターヘッドホンの何が違うかと言うと、解像度の違いです。例えばハモリやベースの音作り、ドラムの叩いた時の細かい音、リバーブ感等、あげればキリがないです。いい音をジャッジする耳がないといいミックスは作れません。
というのが私の想いではあるのですが、作曲を純粋に楽しむのであれば安めのヘッドホンでも問題ありません。
作曲、編曲、ミックスまで一人でやりたいという人は迷わずいいヘッドホンを買ったほうがいいです!
推奨は20000円前後(ミックスまで頑張りたい人は30000円~40000円を購入しましょう)
【作りたいジャンルによって傾向が違う】
選び方の注意として、作りたいジャンルによって欲しい音に違いがあります。
例えばオーディオテクニカのATH-M50xというヘッドホン。
世界中でDJ用のモニターとして使われていて、製作でも重宝する大変便利なヘッドホンです。
この音の特徴としては出力レベルが高く、爆音で鳴らせるというところと低音、高音にピークがある(ドンシャリサウンド)だというところです。
歌もののポップスやロックよりはEDMよりな音です。
といったようにメーカーや機種によってフォーカスしている部分が違います。
もしいろんなジャンルをそつなくこなしたいなら、出力はほどほどでどんな帯域も大体満遍なく鳴らしてくれる(リファレンス用)を買うことをオススメします。
【密閉型、開放型】
密閉型、開放型というのがあります。
ヘッドホンにはドライバーという直接音を出す部分とハウジングというカバーがあります。ここが見えないように密閉しているものが『密閉型』で肉抜きされているように見えるのが『開放型』です。
作業をするなら『密閉型』をオススメします。
なぜか?
開放型はまず音漏れがしやすいです。ボーカルレコーディング等で開放型を使うと間違いなくマイクがヘッドホンから音漏れした音を集音してしまいます。
次に、インピーダンス(抵抗値:Ω)です。開放型はこのインピーダンスが高めになっています。
iPhoneで音を鳴らすときは70Ωくらいまでなら全然問題ないくらいの音量が出せますが
開放型は200Ωを越えるものが多いです。
Ω(抵抗値)が高いと必要な音量が出せないため、別途ヘッドホンアンプを購入したりしないといけなくなります。(安いオーディオインターフェースもそこまで音量を上げられない)
ただし密閉型にも弱点はあります。それは密閉していることで擬似的な低音を作り出すため、正確に言うと自然なサウンドでないというところです。
ただし開放型は逆にパワーのある低音が出しにくいという欠点があります。ゆったりとしたサウンドは開放型のほうが音が良く聴こえます。
【個人的オススメヘッドホン】
大体どんなジャンルでもしっかり聴けるのはSHUREですね。価格2万円前後ならこのSRH-840が安パイです。ただ少々重く、無骨なので見た目も気にするならSonyとかに行ったほうがいいです。
【beyerdynamic DT 770 PRO 80Ω】
こいつはほんとに良いです!海外の製作で使っている人も多いヘッドホン。
まるで耳全体を包んでくれる、シアターで聴いているような柔らかいサウンド。解像度も高めです。イヤーパッドの素材も合皮やレザーではなく、ベロア素材になっているので敏感肌の人でもOKです。
ちなみに普段使いもOKです。これで映画やゲームをするのはほんとにオススメです!
【YAMAHA HPH-MT8】
こいつほどモニターヘッドホンです!!ってサウンドにはいままで出会ったことがないです。出力もかなり高めで音はほんとに無骨。普段使いには全く向かないところが逆にすごい!100%製作に振り切れているヘッドホンです。低音から高音までしっかりと鳴らしてくれるので全ジャンルのミックスには重宝します。
【Focal Listen Professional】
ミックスするために使うならこのFocal Listen Professionalがめちゃめちゃいいです。
各楽器の細かい癖や特徴も綺麗に聴けます!
まず見た目がカッコ良過ぎるだろオマエ!!
後音漏れがかなり少ないので集中して作業できるところもポイントが高いです。
【もうちょっと安めでなんかないの?】
となるとSHUREがやっぱり安パイか、以外とフラットに近いサウンドなので製作には使いやすいです。
後はSony MDR-CD900STを無難に攻めるかですね。
価格も下がっているところだと15000円~17000円くらいで購入できます。
『軽いのはいいところ!ただイヤーパッドがペチャっとしてるんだよな~』
耳につけるとドライバーの硬い部分が当たる感じがしてしまう。。
でもプロも認める日本の定番!批判してしまうと反感を買ってしまいそうなんだよな~
。
でもそんなMDR-CD900STのいいところって『楽器、ボーカルのモニターはめちゃめちゃやりやすい』と感じます。
更に重いヘッドホンつけながらレコーディングって超しんどいんですよね。そういう意味ではストレスフリーなヘッドホンだと思います!
【オマケ:モニターイヤホン、モニター補正ソフト】
ノートPC等で移動して作業したい方は、モニターイヤホンでもOK!
Shure SE215
以上!オススメヘッドホンの紹介でした。