【DAW】Cubaseなんて怖くない~オーディオ設定、録音~
Cubase講座第2回です。
今回は録音までの流れを説明します。
オーディオトラック作成
前回のVSTインストゥルメントトラックを作成する時と同じように赤枠を右クリック(または+ボタン)でトラックを作ります。
注意点としてマイクやギター、ベース等1本で録る場合はモノラルのトラックを作りましょう。
オーディオインターフェースの接続先を確認する【デバイス設定】
デバイス→デバイス設定を選択し、オーディオインターフェースの設定を行います。
ここで使用しているオーディオインターフェースのドライバーを選択します。
最近のCubaseは起動したときに聞いてくれるので昔ほど設定に困ることはなくなりました。
VSTコネクション(オーディオコネクション)
デバイス→VSTコネクション(オーディオコネクション)で開けます。(またはF4ボタン)
これはPCとオーディオインターフェースのルーティン(接続先)を設定する項目です。オーディオインターフェースが接続されていてもここがきちんと設定されていなければ音が出ません。
デフォルトでは入力、出力がSTEREO1つだけなので、もし複数入出力をする場合はその都度バスを追加して設定してあげましょう。
オーディオトラックを設定する
ココまで設定した後は先ほどのプロジェクト画面に戻りましょう。
録音したいトラックをクリックし、赤枠の部分を接続しているインプットに設定します。
これで入力のルーティンは完了です。
補足(注意点)
上の画面のようにミキサーがついたオーディオインターフェースの場合は、内部のボリュームフェーダーを上げないと音が鳴らないため注意が必要です。(ダイレクトモニタリング)。
DSPミキサーがあるオーディオインターフェースを持っている方は使い方も覚えておきましょう。
ダイレクトモニタリングって?
通常のモニタリング(DAW内を通って聞く)音と違い、オーディオインターフェースに入った音をそのまま聞くことを言います。
メリットとしてはレイテンシー(音の遅れ)なしで音を聴くことができます。デメリットとしてはオーディオインターフェースに入ったそのままの音を聴くことになるのでリバーブ等のエフェクターが掛けられません。(事前にエフェクターを繋いでの掛け録りは可能ですが、その場合録った音を編集するのが難しいため上級者向けとなります)
PCに入った音を聞く方法
ルーティンが設定できたら音が実際入っているか確認します。
設定したトラック内にあるスピーカーマーク(9~10はミキサー画面から)
開いてクリックしましょう。
これで音が入っていれば準備完了です。横の赤ボタンが点灯していれば、後は録音ボタンを押せば音が入ります。
レイテンシーとバッファーサイズ
モニタリングで音を聴くとき、ちょっと遅れていると感じたことはありませんか?
これがレイテンシー(音の遅延)です。
音源→オーディオインターフェース→PC→オーディオインターフェース→再生
という流れの中で処理してから再生されるまでに遅延が発生します。
一瞬遅れている程度ならレコーディングに支障はありませんが、半拍ほど遅れていると録音できないため、このレイテンシーを減らす必要があります。
設定方法としては、デバイス→デバイス設定→VSTオーディオシステム内(コントロールパネル)で、オーディオインターフェースの設定画面に移ると変更可能です。
レイテンシーを減らしたい場合は、バッファーサイズ(Audio buffer)を下げてあげます。
一般的には録音時は128~256が推奨です。(あまり下げすぎるとプツプツと音切れを起こしたり、最悪PCが止まってしまう可能性があります)
反対に、録音意外の編集時は、バッファーサイズを上げてあげましょう。(推奨は512)
私は1024で作業しているときもあります。
合わせて読みたい!録音のコツ
【DAW】Cubaseなんて怖くない~プロジェクト作成/レイアウト/音源立ち上げ~
前回のインストールから始めようと思ったCubaseの使い方講座第1回です。
最近Cubaseのユーザー数が減っているらしいです。たぶん使い方が難しいと思って乗り換える人が多いのかな~と思ったので、今回から簡単なCubase講座をしていこうと思います。(9~10の方はごめんなさい。私が使っているのが8のため、レイアウトがかなり変わっています。ですが基本的な使い方は変わらないので参考になるかと思います。)
Cubaseは立ち上げると最初に新規プロジェクトを作る画面に入ります。
新規でプロジェクトを作る場合は、その他→Emptyがなにもない空の状態なのでそこから始めていくのがオススメです。
【プロジェクトフォルダの名前付け】
プロジェクトフォルダの名前付けですが、私は今日の日付を半角英数字で記入します。
(例)2019_0119
これは癖なのですが、Macユーザーとやり取りする際の文字化けを防ぐ意味で使っています。Windows-Mac間でやり取りをしないのであれば問題ありません。好きな名前をつけましょう。
名前をつけたら空白のプロジェクトを作成を押します。
下準備:作業がしやすいようにレイアウトを変更していこう
こちらがCubaseの画面になります。私は作業がしやすいように画面のレイアウトは比較的シンプルにしています。
たぶん9~10の方のデフォルトレイアウトはこんな感じになっていると思います。
横のラックやミキサー画面等はCubase9から1画面で見れるようになりました。
ただしこれでは画面の小さなノートパソコンでは作業がしづらいのでまずは綺麗に非表示にしていきましょう。
Cubase9~10の方は画面右上にこんなアイコンがあるかと思います。(ない方は非表示になっているため、アイコン上で右クリックを押して表示させましょう。
これらのアイコンは左右、下の窓を非表示にしたりできます。左はかなり使うので、右のVST、メディアの窓と下のミキサーは非表示にしてしまいましょう。
(cubase9から追加されたサンプラートラックを使う場合は表示させておかないといけません。)
下ゾーンでエディターを開くを全画面表示に変更する
Cubase9からできた下ゾーンでエディターを開くというものがあります。これはピアノロールエディターやオーディオ編集のときに、画面が下ゾーンから出てくるものです。正直これはうっとおしいので変更してしまいましょう。
やり方
「環境設定 (Preferences)」ダイアログの「エディター (Editors)」ページで変更可。
これを変更することで、ピアノロールエディターが全画面表示にできます。
こうなります。作業はこのほうが何倍もしやすいので最初に設定しておきましょう。
VSTインストゥルメント(音源)の立ち上げ方
右のラックを非表示にしたらどこで音源を立ち上げるか。それはこの画像の赤枠を右クリックすると立ち上げられます。(もしくは赤枠上の+マーク)
VSTインストゥルメントトラックを追加→立ち上げたいインストゥルメントを選択
します。
今回はHALION SONIC SEを立ち上げます。
HALION SONIC SE
Cubaseに内蔵されているマルチティンバー音源と呼ばれるソフトです。
このソフトは16個までの楽器を一つのソフトで再生させることができ、PCの負荷を軽くして作業ができます。楽器の選び方は赤枠にある△マークを押して、好きな楽器を選択していきます。
HALION SONIC SEの中で10個の楽器を選択し、MIDIトラックを作成してチャンネルを割り振れば、このように1個の音源から10個の音が鳴らせるようになります。こうすることで複数VSTインストゥルメントを立ち上げるより負荷を減らすことが可能です。
(Sampletank,KONTAKT,EASTWEST,VIENNA等が可能)
デメリットとして、この音は全て最初に作ったVSTインストゥルメントトラックから流れるのでミックスをするときはオーディオファイルに変換しないといけません。
トラックテンプレートを作る
トラックテンプレートとは、新たにプロジェクトを作成するときに『これは絶対使う』というトラックを立ち上げた状態から始められるようにするものです。
私はpianoteqとAddictive drums、後はリバーブ用のチャンネルは必ず使うので、最初から立ち上げておいたほうが作業効率が上がるため設定しています。
やり方
1:まずはいつも必ず使うトラックを立ち上げる
2:ファイル→テンプレートとして保存を選択
3:新規プリセットに名前を保存(今回はプリセット1としておきます)
新規プロジェクトを立ち上げたときにemptyの下に出てきます。いつもちまちま立ち上げてて面倒だな~と思っている方はこのテンプレートを活用するといいですよ!
自動バックアップの設定をしておく
ファイル(Cubase10の場合はプロジェクト)→環境設定→全般→自動保存
これでもしフリーズしても、バックアップデータを取っているため立ち上げなおした時も安心です。
これで基本的なカスタマイズは終了です。
【DAW】Cubaseの使い方~インストール~
Cubaseの使い方がわからないという人のための講座です。
インストール方法
インストール方法はyoutubeで説明もあるのですが結構苦労している方も多いのでマニュアルとしてお使いください。
(※ウイルスソフト等はインストール前あらかじめ切っておきましょう。エラーが起きる可能性があります)
1:Mysteinbergに会員登録
まずはMysteinbergと検索し、一番上に出てくるリンクをクリックしましょう。
アカウントの作成ボタンがあるのでそこをクリックしましょう。
2:登録のメールアドレス、パスワードの入力
規約に同意のチェックマークも忘れずに入力しましょう。
MySteinbergアカウントの作成を押します。
3:登録メール宛にMysteinbergからメールが届く
届いたメール内のリンクをクリックしましょう。
4:ログイン
クリックしたらMysteinbergのログイン画面に戻るので先ほど入力したメールアドレスとパスワードを使ってログインをします。
ログインした後は、e-licencer/ソフトウェアを登録をクリックします。
5:パッケージに入っているダウンロードコードを入力
ダウンロード番号は4×8の32桁(英数字)で入力します。
この時、数字の0とOを間違えないように入力します。
(0は/が入っています。)
私のライセンスはCubase Pro8ですが最新版の10でも紙は同じのはずです。
6:Steinberg download assistantをダウンロード、インストール
入力が完了すると登録済みの製品内にCubase10が出てきます。
Windows版、Mac版があるので、お使いのPCにあわせてダウンロードしてください。
7:Steinberg Download assistant内から購入したCubaseを探す
画面左に製品一覧がでるので購入したものをクリックします。
クリックすると右画面にcubase××_fullという項目が出ますので、ダウンロードをクリックします。
8:インストール
ダウンロードが完了したらフォルダに移動し、インストールをしましょう。
とりあえず次へを押していけば問題ありません。
9:e-licencer control centerを開く
インストールが完了したら次はe-licencer control centerを開きましょう。
CubasePRO、Artistを購入した方は箱の中にある青色のUSBキーをPCに差しましょう。
(Elements、AI、LEの方は開いたらハードディスクのアイコンが書いた項目をクリックしましょう)
USBキーのアイコンがでてきたらワンクリックし、アクティベーションコードの入力を押します。
先ほど登録したMysteinbergのサイトに再度ログインし、登録済みの製品内の中に
『アクティベーションされていません』
という文字があるはずです。
そこに先ほどのダウンロードコードとは違う32桁の番号があるのでコピーし、アクティベーションコードの入力画面に貼り付けます。
コードナンバーが合っていれば、Cubaseのライセンスが表示され、ダウンロード、インストールを行います。
お疲れ様です。これでCubaseが起動するようになります。
*1:必ずCドライブの空き容量を確認してインストールしましょう!!また、Cドライブ以外のドライブにインストールはしないほうがいいです!!
初めてのDTM【用語集】
少しずつ更新していきます。
ア行
アクティベーション:製品を登録する事。
AAX:Protools専用のソフトウェアを動かす規格。
インプレイスレンダリング:Cubaseの機能。MIDIトラックのサウンドをすばやくオーディオ化できる。
オーディオインターフェース:PCとハード機器を繋ぐ機材。詳しくはオーディオインターフェースの選び方まで。
オーディオコネクション:Cubase内でのオーディオ入力、出力の設定画面(以前はVSTコネクション)。F4で開く。
オーディオミックスダウン:制作したトラックを1本のオーディオデータに書き出す作業。
AU(Audio Unit):Logic専用のソフトウェアを動かす規格。
カ行
キック:バスドラムのこと。
クリッピング:信号レベル(音量)の限界値。これ以上大きな音は記録できなくなり、音われ(歪み)を起こす。
コンプレッサー:音量バランスを均等にするためのエフェクト。リミッターと違い、掛けるタイミングや抑える量を調整したりできる。
サ行
サンプリングレート:音声等のアナログデータをデジタル信号に変換するための値。1秒間に情報の標本(サンプル)を何回計測したのか表す。ビットレートとセットで考えることが多い。
タ行
DTM:desktop music(デスクトップミュージックの略)主にPCを使って音楽制作すること全般
DAW:digital audio workstation(デジタルオーディオワークステーション)。楽曲制作ソフト
2MIX:マスタリング前の1本のステレオトラックにした状態。
ナ行
ハ行
パンチイン、パンチアウト:選択された範囲内のみ録音する機能。重ね録り。
バッファーサイズ:データを一時的に蓄えられるサイズ。バッファーサイズが低いほどPCの負荷が上がるが、音の遅れ(レイテンシー)が下がる。製作中はバッファーサイズをあげ、録音中はバッファーサイズを下げて録音するのがいい。
PAD:オーディオインターフェースやコンデンサーマイクについている。大きな音を録るときに使用。入力のレベル(dB)を下げられる。
ビットレート:1秒間に詰め込まれている情報量。一般的にサンプリングレートとセットで考える。サンプリングレート、ビット数が高いと1秒間に詰め込まれるデータ容量が増える。(CDの音質は44.1kHz-16bit)
ファンタム電源:コンデンサーマイクに使う電源。
フリーズ:ソフト音源やエフェクトを使用したトラックを音声データに変換した状態に換えること。PCの負荷を軽くできるが、代わりにフリーズを解除しなければ再編集ができない。
マ行
マスタリング:最終的なCD、ストリーミング配信をするときのデータにする工程。
アルバム全体の音圧を調整したり、情報を書き込んだりする作業。
マルチティンバー音源:一つの音源で同時に16のサウンドを再生させられるソフトのことを差す。マルチティンバー音源を使うことにより、同じ音源を16個立ち上げるよりPCの負荷を軽くできる。
メトロノーム:リズムを一定の間隔で刻み、演奏の際にテンポをあわせるもの。
ヤ行
ラ行
リミッター:クリップしそうな大きな音を圧縮するエフェクト。コンプレッサーとは違い、設定した値より上の音は一定の割合で圧縮してしまう。
レイテンシー:録音した音が、オーディオインターフェースを経由してPC処理されて戻ってくるまでの時間。この値が大きいほど実際の音とのズレが生じてくる。
この値はオーディオインターフェースのバッファーサイズで変更可能。
REC:録音すること
ロケーター:楽曲のリピート再生や書き出しの範囲を決めるもの。また、レコーディング時のパンチイン、パンチアウト時に使用。
ワ行
【歌ってみた、DTM】初心者脱出のためのオーディオインターフェース選び
今回はちょっとグレードの高いオーディオインターフェースの紹介をします。
前回はコチラ
レコーディングや制作に慣れてくると、『そろそろ音質も上げたい!』と思う方がでてくるのではないでしょうか。初心者用のオーディオインターフェースでずっとやっていくのも限界が現れる時期が必ずやってきます。
主要メーカー
あのRupert Neve創業の、英国コンソールメーカー。初心者用でscarlettをオススメしていましたが、Focusriteの真価はやはりミドル、ハイエンドクラスでしょう。
音はいかにもプリアンプで増幅しました!といった質感、且つ透明感のあるサウンドです。(私もFocusriteはずっと使っていました。)当時の初心者インターフェースから変えた時のサウンドの変化は今でも忘れられません。なにせ音があまりにも違いすぎた。。
名前はカッコいいのだが略すとモツ。(覚えやすい)
一昔前はwindowsユーザーにとってはありがたい人気のメーカーだったのですが、最近姿をあまり見なくなってしまいました。音質は今でもファンから根強い人気があります。(実際の音は私も聴いたことないんですが)
最近はコンサート用の大規模なインターフェースに力を入れている印象があります。
Windowsユーザーにとっては最高クラスのオーディオインターフェース。オーディオマニアからも評価が高いクオリティの音源再生能力と録音能力があります。音はちょっと固めですが、ミックス、マスタリングのエンジニアの間にも使われています。
プロオーディオ専門のアメリカのメーカー。今一番ホットなオーディオインターフェース、Apolloや有名なコンプレッサー1176LNを作っているメーカーでもあります。物理モデリング技術と、ハードの技術を融合させたモデルを作っているメーカーです。(ただしWindowsユーザーにはあまり優しくない)
最近オーディオインターフェースの候補としてこのAntelopeが出てきました。
元々はデジタルレコーディング用の機器を開発していたメーカーですが、その技術を使ったオーディオインターフェースを販売しています。
録音、再生はもちろんバンドレコーディングに特化しているAntelopeは攻守ともに非常に優れています。
windows/mac両方に対応し、幅広いユーザー層に合わせているところも強みです。
英国のコンソールメーカー。audientは、価格以上の音質を持ったオーディオインターフェースを販売しています。(私もこのaudientを使用しています)
録音、再生にのみ特化しているAudientは非常に無機質なノイズの少ないサウンドで録音ができます。再生能力も低価格のオーディオインターフェースから代えると分かるくらいの変化があります。
ApogeeはプロレコーディングやiOS用のオーディオインターフェースを販売しているメーカーです。ノイズが少なく、非常にクリアですが音は結構固めのサウンドです。
持ち運びに優れているOneやDuet、バンドレコーディング向けのQuartet等があります。
自分ならここを見る!メーカー別選び方
- 入力、出力端子(自分に必要な量を考える)
- ミキサー、コンソールの使いやすさ
- 音質
高いクオリティのオーディオインターフェースは、基本的に他の機材と拡張ができるため専用のミキサーソフトがついています。2万円くらいまでのオーディオインターフェースを使っている方は、あまり馴染みがないかもしれませんがこのミキサー画面がキチンと使えなければ音を出すことすらできないため厄介です。
なのであまりPCを使うのが得意でない人は難しいものは選ばないほうがいいでしょう。
ミキサーコンソールが個人的に分かりやすかったものから順に
といった感じでした。特にMOTUはハード側でも複数ボタンがあるため音だしは相当苦労しました。
また、宅録でボーカルやギター、ベースを録るくらいなら2inのマイクプリがついていれば問題ないでしょう。
音質はなかなか聴ける機会がないため選ぶ際は難しいと思いますが、いくつもレビューを見たり聞いたりしてみるといいと思います。
【ボーカル、楽器録音するなら】オススメオーディオインターフェース
Universal Audio Apollo twin MK2
今一番売れているであろうハイエンドな宅録用オーディオインターフェースと言えばこのApollotwin。
プリアンプの記事でも紹介しましたが、このオーディオインターフェースはUADという独自のプラグインを使って録音時に掛け録りができる点が強いです。プロならだれでも知っている有名なコンプレッサーやイコライザー等を使って音を作ってから録音、なんてことができます。
更にUnisonという機能を使うと有名なマイクのエミュレーションができ、同じ動作で音を作ることができます。1個数十万円はするような音を選んで録音ができる夢のような機材です。
再生能力は特にめちゃくちゃ高いというわけではないですが、録音能力は抜群に優れているのでMac持ちの方はApollotwinがいいでしょう。
ただしThunderbolt端子のみの接続になっており、Windowsでは使えるPCが限られているので基本Mac持ちでしか使うことができない点は非常に残念です。Windowsで使う場合はThunderbolt2端子を持ったWindows10のPCを用意しましょう。
Antelope Audio Discrete 4
去年の3月にでたこのDiscrete4は、私も今注目しているオーディオインターフェースになります。
【ミックス、マスタリングをするなら】オススメオーディオインターフェース
RME Fireface UCX
以前までwindowsユーザーが自宅で使うなら、このFirefaceが最高峰でした。
ちょっと安めのオーディオインターフェース
Focusrite Clarett 2Pre
ちょっと安めの価格ならこのClarett 2Preがオススメです。USBタイプとThunderboltタイプがあるので購入するときは間違えないようにしましょう。
今自分が使っているのはこのAudient iD14です。40000円弱で購入できるインターフェースでは破格のサウンドで録音できます。まずギター用のDI入力とマイク入力が別々の回路で構成されているという点がオススメ。96kHz/24bitまでのサンプリングレートしか使えませんが全くデメリットを感じません。
小型でいいオーディオインターフェースが欲しい
Apogee Duet
小型ならこのApogeeDuetがオススメです。スタイリッシュなデザインでMacとの相性はバツグンです。
【歌ってみた、マイクケーブル】録音セット買った人はまずケーブルだけでも見直して!
こんにちは。Theas Musicです。
前回マイクプリについてお話しましたが、今度はマイクケーブルについてもお話させていただこうと思います。
【プラグの形状】
XLR端子(オス、メス)
TS(TRS)端子
3.5mmステレオミニ端子(2極、3極)
プラグの特性については上の記事が参考になります。
マイクケーブルにオススメの端子
レコーディングに使うマイク端子は一般的にXLR端子を使用します。
XLR端子でないものを使用した場合、ファンタム電源が入らない場合があったり音痩せがあったりするのでオススメできません。
XLR端子ならなんでもいいのか
はっきり言うとこれはNOです。マイクセットについている謎のケーブルはどうも音痩せがひどく、マイクの性能を100%生かしきれません。
安めのマイクを買った場合はケーブルだけでも見直して見ましょう。
ケーブルの長さ
長さは何メートルでも問題ないです。短くしようがバランスケーブルは基本的にノイズに強いのであまり短くしすぎなくてもいいです。
2~3メートルあれば問題ないでしょう。
ケーブルは『音を変える』と考えないほうがいい
これは私の意見ですが、『音を変える』という目的でケーブルを買わないようにしてください。(太くなるやクリアになる等)。音を変えるというよりは『音痩せを防ぐ』『本来のマイクのパフォーマンスを引き出す』と考えたほうがいいです。
また、ケーブル類は高いからいいというものではないためご注意ください。
1万円以上のケーブルを買おうと考えているなら、その前にオーディオインターフェースやマイクを先に購入したほうがいいでしょう。
変換プラグはNG
変換プラグは使うのをやめましょう。安いですがプラグを使うと音質が劣化します。
オススメケーブル
BELDEN 8412
オススメといえばこのBELDEN 8412。マイク用のバランスケーブルとして非常に人気の高いケーブルになります。
少し価格は高めですがオヤイデ電気のケーブルもオススメです。普通のマイクケーブルよりクッキリとした印象になるこちらのケーブル。それだけ余分なノイズが少ないということなので大変オススメになります。
【歌ってみた】綺麗に録音するコツ
今回は、綺麗に歌録りするコツをお伝えします。
- 1:録音する位置を決める
- 2:オーディオインターフェースの入力バランスの決定
- プロジェクトのサンプリングレート、ビット数の変更
- 覚えておいたほうがいいテクニック『パンチイン』、『パンチアウト』
- 録音時に役立つ機材
1:録音する位置を決める
マイクは録音する時の位置決めが大変重要です。
『個人的には決まった距離はありません。』
というのもこれは自分でベストな位置を探さないといけないからです。
でも最初からそんなベストな位置を決められるのはプロくらいなので
「最初はマイクからコブシ2個分」くらいを設定してみましょう。
(ダイナミックマイクならまずはコブシ1個分を目安に)
コンデンサーマイクならコブシ1個分でポップガード、更にコブシ1個分をまず立ち位置に選びましょう。
もしちょっと声が遠いかな~と感じたらマイクにもっと近づいて録るとなお良しです!
2:オーディオインターフェースの入力バランスの決定
続いてオーディオインターフェースの入力を調整します。
声を入れていき、入力部分のランプが赤く点滅するところまで回しましょう。
(※オーディオインターフェース本体の入力で見ましょう)
この時の注意点として、『きちんと本番で録音するときに出すであろう声量を入れてあげましょう。』
てきとうにあーっと入れても意味がないのでご注意を。
まずはこれで準備完了です。
録ってみて声が遠くに感じるならもう少しマイクとの距離を近くしましょう。(声が薄い、低音が感じられない方ももう少し近くにセッティングしましょう)
位置が決まった場合は床にテープを貼ったりして分かるようにしておきましょう。
プロジェクトのサンプリングレート、ビット数の変更
次はDAWソフトの設定をしましょう。
まずはサンプリングレート、ビット数の設定から行います。
CD音質の44.1k Hz/16bit(低い性能のPC ならコッチ)か、
48kHz/24bitに設定しておきましょう。
私はCubaseを使っているので、Cubaseでお話していきます。
トラックの作り方
録音用のトラック
ベストテイクを置くトラック
をまず設定しておきます。
Aメロ-B-メロ-サビ等分かりやすくトラックを作っておきましょう。
リバーブを掛ける
録音用にはリバーブをかけておきます。
リバーブはテンプレートのHallリバーブ辺りでいいでしょう。
掛け方はDRY/WET、もしくはMIXという項目を0から徐々に上げていきます。
だいたい15から30くらいでいいかと思います。
準備はこれでOKです!
覚えておいたほうがいいテクニック『パンチイン』、『パンチアウト』
パンチイン、パンチアウトとは選択した範囲内だけ録り直したいときに使います。
録音ボタンをそのまま押したり、プリカウント(録音前のカウント)で入ろうとすると、いきなり歌いだしが入るため綺麗に録る事が難しくなります。
パンチイン、パンチアウトを設定しておけば、再生したときに選択したタイミングだけが録音できるようになります。
録音時に役立つ機材
- マイクプリアンプ
- コンプレッサー
これらを使うことにより、より録音した音をプロっぽいものに近づけることができます。
ハードウェアは少し値が張りますがオーディオインターフェース単体ではなかなか録れないアナログな質感が得られます。
コンプレッサーは声量のバランスを均等に取れないという方にオススメしたい機材です。上手く使いこなすのは大変ですがレコーディング時は非常に役立つので悩んでいる人は一度チェックしてみましょう。
オススメ機材
Focusrite ISA one/RNC1773(E)