【2018】DTMに使うモニタースピーカーの選び方
こんにちは。Theas Musicです。
今回はモニタースピーカーに関するお話をさせていただきます。
- 【モニタースピーカーとは】
- 【そもそもなんで必要なの?】
- 【個人的にスピーカーが必要な訳】
- 【大きさ、インチとはどこのことか】
- 【選び方その1:部屋の大きさで選ぶ】
- 【作りたいジャンルによって選ぶ】
- 【ロック、ポップスに向いているスピーカー】
- 【EDM、ヒップホップ等にオススメ】
- 【安いものでなるべくいいのが欲しい】
【モニタースピーカーとは】
一般的なオーディオ用のスピーカーと違い、制作に使うためフラットなサウンドを求めて作られたもの。自宅で使うものは通称ニアフィールドモニターと呼ばれます。
【そもそもなんで必要なの?】
モニタースピーカーは主に楽曲の調整をするミックス、マスタリング作業に使います。
ヘッドホンではわからないスピーカーを通したサウンドを聴くことで細かい調整等をしていきます。(逆にスピーカーでは分かりにくい空間をヘッドホンで聴いて調整していきます)
【個人的にスピーカーが必要な訳】
それは安定したクオリティの楽曲を作り続けるためだと思っています。
なぜかと言うとヘッドホンでずっと作業していると耳が疲れてしまうからです。
製作をしている人なら経験があると思いますが休憩が終わり、さあ制作再開しよう!とさっきまでの音を聴いたとき「あれ?こんな音だったかな?」と違和感を覚えます。
それは耳が疲れているからです。そんな状況で作業を続ければどうなるか。毎回ミックスのクオリティにバラツキが出てきます。
モニタースピーカーはそういったことはないため、安定したクオリティでミックス作業ができるのです。
あとは私、敏感肌でアトピー持ちなため、ヘッドホンをつけていると耳がかぶれてしまうというのも理由の一つではあります。同じ悩みを持つ人はスピーカー買ったほうがいいですよ!
【大きさ、インチとはどこのことか】
モニタースピーカーでよく聴く○インチスピーカーというのは主にウーファーのコーン部分の大きさを指します。
そして昔から言われているのは「3インチはやめておけ!」という事です。
なぜか?
小さいスピーカーほど鳴らせる周波数帯域が狭いからです。
更にほとんどの3インチモニタースピーカーは実用的なサウンド条件を満たしていません。
(個人の見解です。一部オススメできるものもあります)
ただしあくまで曲作りを楽しむ、パソコンのスピーカーから鳴らしているという環境よりはかなりマシにはなりますが。
オススメは頑張って4インチ以上のスピーカーを選ぶという事です。
【選び方その1:部屋の大きさで選ぶ】
4畳~6畳:3インチ~4インチ
7畳~12畳:5インチ
それ以上:7~8インチ
個人的な印象です。人によってはバラツキがあるかもしれません。
【価格帯】(ペア価格)
10000円~30000円:エントリーモデル(あまりオススメしない)
30000円~50000円:エントリーモデル(オススメの価格帯)
60000円~100000円:ミドルクラス(更に上の位を目指すなら)
10000円~30000円辺りは比較的小さなモデルが多いです。
最初のオススメは30000円~50000円辺りですね。(定番のYAMAHAもこの価格帯に入ります。)
60000円から上は1ランクアップのモデルになり、音のレベルも全く違います。
【作りたいジャンルによって選ぶ】
モニタースピーカーもメーカー毎に特色があります。ロックに向いているサウンド、
シンセサウンドに向いているサウンド、激しいサウンドが得意、ゆったりとしたサウンドが得意等あげればキリがありません。
まず最初はエントリーモデルのジャンル別オススメを買ってみることをオススメします。分かってきたら買い替えをしていきましょう。
【ロック、ポップスに向いているスピーカー】
YAMAHA HS5
これは超ド定番のスピーカーですね。HS5は低音はもの足りないですが前面に出したいサウンドはしっかりと前に、逆に引っ込ませたいサウンドは奥に聴こえ、しっかりと空間を把握できる能力に長けています。
ちょっとほかのモニタースピーカーと違うところはモニターっぽいというよりアンプっぽいサウンドな気がします。こんな音はたぶんHSシリーズでしか鳴らないでしょう。
とってもオススメしたいスピーカーです。
YAMAHA MSP5
こちらもYAMAHAの超ド定番スピーカーです。価格は若干高い。HS5とは違いこちらは非常に無骨なサウンドです。これがモニタースピーカーだ!と言わんばかりのサウンドは、HS5ほど立体的な音ではないですが、低域~高域までのバランスが取れています。いろいろなジャンルをやってみたいという人には向いていると思います。
IK Multimedia iLoud MicroMoniter
IK MultimediaからでたこのiLoud MicroMonitor。さっき3インチ以下はクソって言ってたじゃん!と思われるかもしれませんがw(クソとは言っていない)
どうしても小さいやつが欲しいという人にはオススメします!割と小さいくせに低音がでるんですよね。後はボーカルが聞きやすいのと後ろでモニター調整ができるスイッチが付いているところも評価が高いです。
【EDM、ヒップホップ等にオススメ】
KRK RP5G3
これはトラックメイキングのクリエイターに評価の高いメーカーです。
ボーカルがしっかり聴けるところと心地よい低音が聴こえるスピーカーです。
4インチもありますが価格がそんなに変わらないのに音の出方に差があるのでもし5インチ置ける!という人はコッチを検討したほうがいいと思います。
JBL 305P MK2
JBLから出たモニタースピーカー、5インチという大きさですが綺麗な低音、高音が出るのが特徴。最近の海外アーティスト系の音楽にはピッタリとハマるサウンドです。
後は単純に軽い!というところとリスニングポイントが広いところも評価が高いところです。
【安いものでなるべくいいのが欲しい】
Mackie CR3
安めでいいものならこのMackie CR3をオススメします。
小さいくせにパワーがあり、低音も申し分なし。ただ机に直置きした時の音質の劣化がすごいので一緒にインシュレーターを購入することをオススメします。
(インシュレーターとは)
スピーカーを直置きするとどうなるか。それは、音を鳴らした時に、振動が床に伝わります。その振動は(共振)となり、スピーカーの音を濁らせたりノイズとなってしまったりしてしまいます。
インシュレーターを置くことは設置面積を減らし、この共振から守ってくれるだけでなく正確にクリアなサウンドを聴く上では欠かせないのです。
どのスピーカーでも共振は起こるのでインシュレーターはほぼ必須ですが、価格の安いスピーカーは特にこの共振による音質劣化が激しいと感じます。
スピーカーを買うときは一緒にインシュレーター、もしくはスピーカースタンドを導入することをオススメします。